NTT末端回線を開放
新聞、TVなどで毎日のようににぎわしている「通信業界の情報」を通信業界にたずさわってる
者として感じたことを公開していきたいと思ってます。
抜粋:総務省は電話の基本料金引き下げを促す為、2001年度内に
NTTに対して一般加入者回線(末端回線)を新電電などに割安な
料金で開放することを義務付ける方針。
開放する際の料金を現在の基本料金より1〜2割低めにし、新電電
などが基本料金をNTT以下に設定できるようにする。
NTT東西には見返りにインターネット業務への本格進出を認める。
2001年7月28日 日経新聞より
この難しい内容のあらましは、NTTの最後の砦「基本料金」
を新電電に安く貸し与える、という業界内では驚きの内容です。
マイラインの競争もNTTが優位であったのは「基本料金はNTTから
請求が絶対来る」という現状があったのは確かです。
市内参入!とKDDI,日本テレコムが叫んでも「結局請求書2枚くるの?」
ということで市内はNTT東西の独壇場でした。(新電電は市内は
取っても赤字らしいですが・・)詳しくは別途”マイライン”を
見ていただければご理解いただけると思いますが、上記開放が
実現すれば「基本料金も安い、請求書も1本!!」と新電電側が
再度攻勢することも可能になるわけです。
残念なのはこれがマイラインの工事代無料期間(10月末日)にまで
には実現しないであろうと思われることです。
NTTは価格競争で市内8.5円/3分になったため、大幅赤字になりましたが
唯一黒字であったのが基本料金部門。先日出した6万人合理化計画
の削減にこの件が算入されてないので実現すれば再度見なおし、修正が
必要でしょう。
ただし、音声通信よりデータ通信の需要が逆転してる現状では
ネット本格参入(OCNはNTT−コムの管轄)という飴はLモードだけでは不安な
NTTとしてのどから手が出る気持ちではないでしょうか?
さて、総務省とNTTの攻防が今後、どうなるのか注目です。
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